top of page

「鍼灸治療の流派、パート15」大阪市、西区、阿波座

  • 2019年3月30日
  • 読了時間: 2分

更新日:2019年4月11日


2019、3、29 振り返ると、年が明ける前に国家試験受験申請書なるものを請求し、それが送られて くると申請書の書き方の説明が授業で行われた。 この申請書の作成に間違いがあると、受験できないことにもなりかねないからだ。 そして受験料として数万円が必要となる。 もし合格するとアハキ師名簿(按摩・鍼・灸師の名簿)に登録するのにまた数万円必要 となる。 その受験申込書を郵送してしまうと、数日後に受験票が送られて来る。 手にしたカードに記された自分の五桁の受験番号と名前を確認した時に、ああいよい よなんだな、と思った。 試験会場に持って入るものは、プレストーク(会場で配られるCDロムを入れて再生 して問題が朗読される弁当箱ぐらいの機械)、パーキンス(点字をうつためのかなり重 いタイプライターのようなもの)、それと受験票。 これらの道具はどうしても必要なものなので、在学中に購入した(費用の一部は国か ら支給されるが、パーキンスなどは半分の¥70000を自己負担した)。 どれも機械なので、当日故障なんてことになったら大変である。 試験前のメンテナンスにも費用が掛かった。 入学した時には点字もほとんど読み書きできないし、音声ソフトによるパソコン操作 も手探りだった。 でも三年間必要に迫られて使いこなせなければ置いて行かれる、という切迫感の中で どれも今や使いこなしている。 試験前に、パーキンスのキーをパタパタと指で叩く僕の横で、ある先生が「人間とい うのは大したもんやな」と感慨深くおっしゃったのを覚えている。 これも自分自身の中にある気付かなかった能力の一つである。 ここ視覚支援学校理療科では、晴眼者として普通に生活していた者が、突然失明して 2・3年引きこもった後、資格を手にするため入学し、今まで触れたこともない医学 の勉強を始めるとともに、やったこともない点字を一から勉強して、右も左も分からな いまま日々の困難極まりない授業についていくという、想像も絶する苦労を乗り越え る人たちが少なくないのだ。 しかもその中にはすでに60歳を超えている人もいる。 そういう人たちを見ていると、僕なども甘えたことは言っていられない。 そして三年間がむしゃらに生きてみると、必要にさえ迫られればここまでこなすこと のできる器用さを自分もある程度は持ち合わせているのだ、と発見することができた。


 
 
 

最新記事

すべて表示
「Let's begin、パート22」大阪市、西区、阿波座

このところデパートの紳士物の服や靴を見ていても、オシャレ、と言えるようなセン スのものが見られなくなって来た。 どのメーカーのデザイナーもセンスが消失し、且つ怠けているのでは、と思っていた が、どうやらそうではないようである。...

 
 
 
「Let's begin、パート21」大阪市、西区、阿波座

今朝のヤフーニュースを見て二度驚愕した。 去年に発生していた重大事件が今になって公開されたこと。 膨大に広がる将来を約束されていた少年の命を奪ったのが政府の政策であること。 「ワクチン接種数時間後に急死 「息子は浴槽に沈んでいた…」国の結論はまたも“ 評価不能”...

 
 
 
「Let's begin、パート20」大阪市、西区、阿波座

この国の専門家と呼ばれる人たちは、どうしてこうピントが外れているのだろう、と 首を捻ることが三つ出て来た。 一つはコロナ感染対策、もう一つはヒトパピロマウイルス感染予防、それからワクチ ン接種のことである。 コロナ感染対策としてマスコミに出て来る専門家たる医療関係者が皆訴え...

 
 
 

Comments


© 茶木鍼灸院 All rights reserved.

bottom of page