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「鍼灸治療の流派、パート16」大阪市、西区、阿波座

最終更新: 2019年4月11日


2019、4、10

国家試験当日の前の夜や、その日の朝をどういう気持ちで過ごしたか、今となっては

うまく思い出せない。

ぐっすり眠れたし、目覚めも快調だったと思う。

多分緊張というものがさほどなかったのだろう。

ただ「ああ、インフルエンザに見舞われずに今日を迎えられてほっとした」と思った

ことは覚えている。

なぜ緊張がなかったのか?

多分じたばたしても今更どうしようもない、と腹をくくることができたのだと思う。

何事もそう思えればいいのだけど。

2月の最終の土曜日、この日が按摩・マッサージ・指圧のペーパー試験である。

部屋を出て冷たい風が吹く中、8時に試験会場に入る。

知らない人たちがたくさんすでに座に着いていた。

まず受験票を忘れず指定された僕の席の机の上の端に置く。

パーキンスとプレストークをセットして、それからトイレにも行っておく。

試験開始まで30分以上あったがあっと言う間に時間は過ぎて、どことなく神聖な空

気の満ちる広い試験会場に問題用紙が配り始められた。

「号令がかかるまで用紙は裏向けておくように」という試験官の声が広い部屋に響く。

そこから長い注意事項が述べられる。

「不正が認められた時には、その場で退場を命じます。

そして同時に以後の受験資格を失くすしますので、肝に銘じて下さい」というとても冷

たい口調の注意事項が耳に残る。

注意事項が終わると、しばし会場はシンと静まり返る。

そしてやがて「始め!」という鋭い声が響く。

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