「鍼灸治療の流派、パート1」

最終更新: 2019年4月11日


2018、4、10 舞台へのコンディションを維持するためにある鍼灸治療に出合ったことは前回に述べた。 知人に紹介されてその治療院で最初治療を受けた時は「は?ふざけんなよ!」と憤然とした思いで帰ったことを覚えている。 京都に住んでいたころも鍼灸に通っていた。 そこでは凝っている箇所、痛みのある箇所に鍼を入れて、頭の先から足の先まで15本から20本ほどの鍼を使う。 それに比べここでは膝から下、肘から先におよそ3本から4本ほどの鍼しか使わない。 そのくせ脈診ばかりに時間を掛け、治療時間は一時間半から二時間掛かることもある。 ここが苦しいという箇所には触りもしない。 何だかピント外れのところばかりに鍼をうって「はい、今日はこれで結構です」とあっさり言う。 「二度と来るか!」と思って治療院を出たが、一日二日すると問題の箇所の不快感は消えている。 それでも何だか釈然としないまま、一年ほどが経ってその治療院のことは忘れてしまっていた。 問題のある箇所にガツンと鍼をうつのが鍼灸治療だと思っていたのだ。 ところがそれから一年以上が過ぎたある時、それはどういう切っ掛けでそう思ったのか覚えていないが、またその治療院を訪れることとなった。 この時の訪問がなければ、鍼灸を学びたいと思う気持ちに繋がる道に足を踏み入れることもなかっただろう。 大変な舞台を控えた数日前であった。 どうしても声の調子が上がらず、藁をも掴む気持ちで訪問する気になったのだ。 多分もうやけくそだったのだと思う。 その時も手と足にほんの数本だけ鍼を使い、今度は今の体の状態、声を出すための体の健康であるべき機能、食事指導からその時間、睡眠のことまで細かく説明があった。 その時の診断では、日々胃に掛けている負担が、舞台本番前のストレスと共に声に影響している、ということだったように記憶している。 そして二日後の演奏会本番では、潤いのある柔軟な声を取り戻し、機嫌よく舞台を務めることができた。 「これはいったい何だ?」と、それを切っ掛けにこの治療院の流派に多大な興味を持つようになって行く。

13回の閲覧

最新記事

すべて表示

「鍼灸治療の流派、パート23」大阪市、西区、阿波座

皆さんの家で使用している塩はどのようなものですか。 食塩と呼ばれているものですか、それとも天然塩ですか。 治療に来られる50歳以上の方々は、驚くほど皆血圧降下剤を飲んでいます。 医師に勧められて飲まされていることもありますが、血圧が高くなる原因を 年だから、と納得している人がほとんどです。 しかしこれが年とは関係なく、日常口にしている塩が原因とすればどうでしょう。 スーパーなどで売っている白いさら

「鍼灸治療の流派、パート22」大阪市、西区、阿波座

2020、5,5 阿波座に茶木鍼灸院を開設して、2年が過ぎようとしていた。 そのころも時間を見つけては師匠のところに通い、その都度ボロクソに言われながら も、少しずつでも技術を盗もうと躍起になっていた。 厳しい指導を受けながらも不思議とそれさえとても楽しく、その都度確実に獲得して 行く知識と技術を楽しんでいた。 一方、一年間勤め先を探し回った末、そのころには結局卒業時に学校から

無題   大阪市、西区、阿波座  

2020、4、20 次に思い出すのが、僕が歌の勉強のためにドイツに旅立つ日、家の近くのスーパーの 前まで一緒に歩いて、大きなスーツケースを転がす僕を見送って「ほな、元気に行っ てらっしゃい!」と声を掛けた母。 その後、僕は7年間帰国しなかった。 帰ったら妹に双子の子供が生まれていて、もう三歳になっていた。 母はお土産に持ち帰った香水を嬉しそうに服の上から振りかけていた。 それ以後を思い出そうとして

© 茶木鍼灸院 All rights reserved.

  • Black Facebook Icon
  • Black Instagram Icon
  • Black Twitter Icon